ドラマとかテレ東とか深夜とか

お題「気になる番組」

ガッキーと星野源、結婚を発表しましたねぇ。

ドラマ「逃げ恥」での共演がきっかけです。

とまぁ、分かったように書いておりますが、情報はYahoo記事の受け売りです。

実は、そのドラマみた事ありませんで。。

それと、星野源はわかるけど、ガッキーって、誰なんだかいまいちわかっていません。

最初、カッキーかと思って。Uインターかと。

(カッキー&Uインターについて分からない方はググってください)

星野源は、ちょっと変わった感じだと思ってたけど、そこに行ったか。。

 どんな愛のカタチでも俺は差別しないぜ。」

なんて思ってたら、、どうも違ったみたいです。。

もうね。今時の若手女優は誰が誰だか見分けがつかない。

これが、老化というものなのか?

 

そんな私が、久々にみているドラマが、テレ東深夜ドラマ

「生きるとか死ぬとか父親とか」

です。

www.tv-tokyo.co.jp

 

これこそググれば背景やストーリーは分かるので詳細は省きますが、

ざっというと、

コラムニストでラジオパーソナリティでもある

ジェーン・スーさん原作の自伝的エッセイのドラマ化です。

主人公のトキコは、吉田羊さん。

その父親役が、國村隼さん。

ラジオパーソナリティをやっている主人公トキコが、

父親との関係や、親戚、友達などで巻き起こる

ある意味、どこにでもありそうな出来事を良い温度感で見せてくれています。

 

吉田羊さんは、ジェーンスーさんが持っている東京人独特の気風の良さを

うまく表現されており、國村隼さんも声を張らず、自然体で、

物語がすっと入ってくる。

 

毎回、悩みがテーマになっているのだけれども、

「先生と生徒の道ならぬ恋」とか、

「男と女が入れ替わってしまった」とか、

「24時間以内に事件を解決しなきゃいけない」とかの

”そんなことあるわきゃねーだろ”的な悩みじゃなく、

老い、家族、生きづらさ、独身、結婚、将来などなど、

みんなが、それとなく感じていて、

だけど、改めて他人にいうような事じゃないけど、

なんだか心に引っ掛かってしまう

棘のような悩みをうまく掬ってくれてます。

特に、30代以降の女性が共感できる要素が多そうだなと

おもいながら、毎週、見ています。

 

私が特にグッときたのは第2話。

主人公トキコは、父親と一緒に、老人ホームに入所している

叔母に会いに行きます。

叔母を演じているのは松金よね子さん。

叔母は活発。明るく振る舞い、しゃべりも達者。

老人ホームを、何も不自由なく楽しんでいるようです。

トキコは叔母のために、美味しそうなマンゴーを買ってきており、

それを袋から出し、叔母にマンゴーを見せながら冷蔵庫にしまいます。

しばらくして、叔母は、マンゴーが入っていた空き袋に気づき、

先程のやりとりをすっかり忘れて、トキコに、

「何か美味しいもの買ってきてくれたの?」

と聞いてしまいます。微妙な空気が流れ、察したトキコ

「やだ。マンゴー買ってきたじゃない」

と取り繕いますが、叔母は、ハッとして

「私、ボケちゃったのよ」

と力なく笑います。

 

この時の松金よね子さんの悲しいような諦めたような、なんとも言えない表情。

切なさの匙加減が、なんとも絶妙で。

叔母の心の内を表情だけで表す素晴らしい演技です。

 

良いことではありますが、医療が進んだ現代では、

急死以外の多くの場合、痴呆が進むまで生かされてしまいます。

家族は、どのようなカタチであれ、老人となった身内と関わることになり、

必要によっては介護することになる場合もあるでしょう。

そして、多くの人は、老人となった身内と同じように老人に

なっていきます。

 

それなりの年齢に達すると、みんな、老いについて、

特に痴呆になった場合はどうするのかという不安を

持つのではないでしょうか。

幸せなことではあるにしろ、

それを受け入れなくてはならなくならない時期が、

順調にいけば巡ってきます。

「可愛いおばあちゃんになりたい」なんて言葉は、そこでは空々しい。

逃れられない、重い悲しみがそこにはあります。

 

ネットを見ますと、劣化などといった傷つけることを目的とした言葉を使って、

老い対する不安を煽り続けているようです。

このドラマも、私たちを傷つけます。

でも、「劣化」などの言葉と違って、その傷付け方は心地良い気がします。

それは、このドラマで扱っている問題が、皆が何処かに抱えている問題であることを

提示してくれているからからなのかもしれませんし、

同じ目の高さでアプローチしようとしてくれているからなのかもしれません。

 

ジェーン・スーさんは、なんだかふわっとして、言語化するのが難しかった

問題を、切れ味鋭くスパッと切り取る名手だと思いますが、

その切り口をを楽しみたい人には、おすすめのドラマだと思います。

 

それと、やっちゃんこと富田・さびしんぼう・靖子さんを見たい方にも

もちろん、おすすめです。母親役です。

 

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