良いものが欲しいものだということでもないという話

今週のお題「あったか~い」

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夕方でも昼でもない午後3時過ぎ。

この真空のような時間帯に何も考えられなくなって、ぼーっと、お節介なyahoo記事のヘッドラインを眺めていました。

そんな時、よせばいいのに、「あなたを変える!!モーニングルーティン」というタイトルの記事が目について、

そして、ひとりで疲れた。

 

私はこの手の記事がどうも苦手で。

この記事も読んではいません。

読んではいませんが、昔のベッキーみたいなスーパーポジティブな人間が、目をぱっちり、口元大きく、頬はピンクみたいなメイクして「朝はとっても重要!スタートが大事!!重要タスクを朝一で片付けた後、30分のメディテーションでマインドフルネス!!!」なんてことをフルスロットルで押し付けてきそうで。

その圧を想像しただけで疲れてしまいました。

 

疲れた50過ぎのおじさんには、おしゃれなモーニングルーティンなんてあるはずもありません。

朝、必ずやっているのは、 あたたかいコーヒーを飲むことくらいでしょうか。

5年前にネスプレッソを買ってからは、ほぼ毎日、多めのミルクを温めてあたたかいラテを作っています。

以前はドリップコーヒーを入れていましたが、今は、ほぼ完全にネスプレッソに置き換わっています。

ネスプレッソってお手軽です。

掃除はしなくてはなりませんが、ドリップコーヒーに比べれば雲泥の差で楽。

ボタン一つで、1分もかからずに美味しいコーヒーが飲めます。

カプセルも高いもんじゃないし。

怖いくらい便利な世の中になりました。

 

それを考えると本当に不思議なのですが、全くネスプレッソに不満ない私が、月に2、3回はインスタントコーヒーを飲みたくなる日があります。

と言っても、西麻布あたりのお姉さんが飲んでるような”こだわり”インスタントコーヒーではなく、いわゆる普通のネスカフェを常備してダバダーと飲んでいます。

別に美味しいわけじゃないんです。

香りがいいわけでもないんです。

不味いとは言わないが、ほんと普通。

その普通が飲みたくなるんですよね。

時々。

 

今は、ほとんどリモートワークで会社に行っていませんが、コロナ禍前は、近くのスタバに寄ってから出社していました。

「ソイラテ、グランデをエキストラホットで」なんて感じで、したり顔でオーダーしたりして。

席について、スタバコーヒーを脇に置き、少し困った表情をしてPCを眺め、デキるサラリーマンを演出していました。

と言っても、朝一でやることは、ネットで芸能人のゴシップ記事を漁ることなんですけど。

 

スタバのコーヒー、いろいろご意見あるでしょうが、値段の割にクオリティ高いと思っています。

そして美味しい。

なので、ほぼ毎日、買っていました。

ですが、不思議と月に2、3回、会社の自販機コーヒーが飲みたくなる日がありました。

 

会社の自販機コーヒーは、通称、”泥コーヒー”と呼んでいます。

カップで出てくるタイプで、コーヒーとミルクと砂糖の濃さが選べる、よく駅中などにある感じの自販機です。

そのコーヒーは煮詰めたようなとんでもない味で、デフォルトだとミルク多め、砂糖もこれでもかってくらい甘い量です。

つまり、美味しくないんですよね。

その不味いコーヒーが、なぜだかわかりませんが、無性に飲みたくなる日が月に何度かやってきます。

良いものじゃないものが欲しくなる時があるんですよね。

自分でも不思議です。

 

そう考えて、ふと思ったのですが、Yahooなんかで紹介されているモーニングルーティンなどの、流行りの言葉にそのまま乗っかっているようなクソ記事(失礼!)も、精神衛生上は必要なのかもしれませんね。

「しょうがない記事だな」とかなんとか言いながら、頻繁に見てしまったりしていますものね。

良質な記事だけだと疲れてしまうのかもしれません。

どうしようもないような記事に「なんだよ、この記事は!読んだの時間の無駄だったわ !」なんて言いながら、怒りスイッチ押して気分をあげてるのかも。

人もそうで、良い人だけだと逃げ場がなくなってくるかもしれません。

悪い人もいて、ごちゃ混ぜになってバランスが取れているのかも。

そもそも、悪い人だって、私からみて悪い人って思っているだけで、別の人から見れば良い人なのかもしれませんし。

自分の中でさえ合理性のないところが沢山あるのですから、世界なんては私が考えもおよばないほど複雑なのかもしれません。

 

ご意見などありましたら、コメント欄かk2h02018@gmail.comまでいただけると嬉しいです。