みずほ銀行のシステム障害からITの未来を考える

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遠くの、うっすらした灯を見るとき、

そこに焦点を合わそうとすると、その灯はよく見えなくなってしまいます。

逆に、周辺箇所に焦点を合わせようとすると、

その灯がよく見えたりするものです。

 

トラブルの原因を突き止めようとするときにも

その細部に目が行きがちになり、

結局、真実から遠ざかることは

しばしばあります。

 

みずほ銀行の一連のトラブルもそうです。

 

トラブルそれぞれには、分かりすい原因があります。

例えば、バグ、バッチの突き抜け、ハード故障などなど。

ですが、それは表層の問題であって本当の原因は奥に隠されています。

 

みずほ銀行の場合でも、

経営陣のIT軽視だとか、

三行の主導権争いだとか、

そんな分かりやすいものでもありません。

 もっと根深いものです。

 

構造的な問題と言って仕舞えばそれまでですが、

時間の経過とともに形成された問題、

あるいは、歴史的な問題ともいえます。

 

何が問題なのか?

どうして、そうなっているのか?

どこで間違ったのか?

などなど、解説しようと思うと長くなるので、

それらについては、別の機会に説明をしたいと思います。

 

ここでは、今、やらなくてはならない事を一つだけ言っておきます。

 

まず、着手しなくてはならないこと、それは、

「ITシステムの導入、開発、運用の外注化の比率を下げる」

です。

 色々なところで議論されている話題ですが、今こそやらなくてはなりません。

 

いわゆる「丸投げ」をやめるって事なのですが、

全部、やめなくてもいいんです。

比率を下げるだけで良いのです。

別に、外注が、全て悪いわけでなく、

極端にそうなっているのがよくないだけなのです。

 

そういうと、

「コスト」

「内製化のPros/Cons」

「下請け構造」

などの話が出てきます。

 

そういう角度でものを語るのも良いのですが、

そうじゃない、もっと根本的に何かが間違っていると

私は思っています。

 

それは、一歩二歩、後ろに下がり、視野を大きくしたときに

感じますし、見えてきます。

詳細は別の機会にと思いますが、

少なくとも、日立にクレーム入れたところで何も変わらないし、

傷害賠償なんて求めたら、日立は次の見積もりで、

単に運用費を上乗せして出すだけでしょう。

www.businessinsider.jp

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